2015年10月20日火曜日

一口始めました&馬映画レビュー

写真とかマメに撮らないとなかなか更新しないな……絵を描けばよいのか、そうかそうか
前々から気になってはいたのですが、踏ん切りのつかずにいた一口馬主を始めてみました。
サラブレでシルクの今年募集の子にバリの全妹がいると知って、ついに重い尻を上げたのであった。
ということでスーパーバレリーナの14ちゃんとキューティゴールドの14ちゃん(人からオススメ頂いた血統馬)、二頭一口ずつという超零細イナ通厩舎ですがよろしくお願いいたします。無事にデビューしてくれますように……!
(※キューティーゴールドになってたので修正しました……愛馬の母名間違えて覚えてるとか馬主失格やで……)


それから、最近ちょこちょこ馬関係の映画を探して見てるので、忘却録つけとこうと思います(ネタバレ注意)

シービスケット

(あまぞぬ)
外人を見分けるのが苦手なせいで開始30分くらい混乱しまくった……馬好き的には森の中を駆け抜けるシーンの美しさ、あとサインというか蹄拓?を押しまくりファンにばら蒔いてるシーンが印象に残ってる。元暴れ馬なのにサインには素直に応じるんやな……
でも何より印象に残ってるのが主人公が死んだ息子を抱いて揺り椅子に座ってるシーンで、引きで撮っているんだけど、項垂れて子どもを抱き締める主人公と、力なくだらんと垂れ下がった子どもの手で、ああ死んじゃったんだなと分かるのが切なかった


セクレタリアト

シービスケットと一緒に借りて見たので正直ちょっとごっちゃになってる。こちらは確かにディズニーっぽいというか、女主人公の勇気と挑戦的なストーリー展開がメインで馬目当てで見るとちょっと物足りないかもしれない。シービスケットもそうなんだけど、当時の衣装とか建物とかの再現が興味深い


馬々と人間たち

この邦題はどうよ……しかし人間より先に馬が来てる一点のみ評価できる。雄大な自然の中を生きる馬と人の織りなすドキュメンタリー映画かと思いきや、田舎の村の身も蓋もねーゴシップ詰め合わせみたいな感じでほぼコメディと言ってもいい。しょーもない欲望に振り回される人間と巻き込まれて迷惑そうな(でも耐えるしかない)馬たち……全編通して人間は滑稽で、馬の方が思慮深そうに撮られている。あっけなく死ぬ村人(申し訳ないけど死ぬシーンで笑ってしまった)とそのたびに未亡人が増え、一人の独身男性を巡るバトルが熾烈になっていく展開がじわじわおかしい。ただ若干下品なシーンもあるから注意
それとアイスランドの馬の変わった走り方にびっくりする。普通に走った方が速そうだけど、走れないのかな? ショッキングなシーンもいくつかあるが、テロップで「この映画の撮影で傷ついた馬は一頭もいません!」って注意書きもしっかり、馬好きが安心して見れる仕様


ニーチェの馬

正直あんまり馬映画ではない。荒野に二人きりで暮らしている父娘が馬を飼い芋を食いながら淡々と生活する様を描いた暗い映画。普通の映像作品なら絶対カットするような、馬具を外して荷降ろしをするだとか、じゃがいもを煮るだとかそういうシーンも省かずにお見せしてくれる。冒頭15分くらいで(あっ、この映画、劇的なことは一切起きないやつだな)と悟り実際その通りになる。しかも2時間半。眠い時に見たら確実に寝る。
劇的な恐ろしいことは一つもないんだけど、じわじわ、一つ一つ出来ることがなくなっていく終焉の世界の重苦しさが、見終わった後も胸の内に垂れ込め続ける感じの鬱映画。繰り返し流れる単調な(一種類しかない)サントラもやたら耳に残り、一緒に見た母はその晩、なにかに追われ逃げ続ける悪夢を見たそう。わかる……
長すぎる上に大したことは何も起きないがイヤな感じが残るという稀有な映画なので、一度は見ておいて損はないと思う